ーー…それで。


私と功は高校時代ずっと一緒だった。
高校んとき私ずっと生徒会やっててよく放課後残ってたんだよね。」

それでコウ…功はいつもなんでか知らないけど放課後教室に残ってたの。

功に初めて話し掛けられたのは…いつだっけな?
…あ高1んときだ。

高1の始業式のこと

たまたま同じクラスになったの。
功と。

私地元の友達と私だけ離れちゃって寂しかったんだよね。

友達もどうやって作ればいーかなんて分からなくって。

一人寂しく外眺めてた。

ーー…そしたらいきなり

[あのー、キミのトナリいーですか?]

って話し掛けられたの。


びっくりした。
話し掛けられたのにびっくりしたのもそうなんだけど

1番びっくりしたのは功の声。

誰よりも透き通ってて。

天使みたいな声だった…。

それが私と功の出会い。

それからかな…?
私と功の歯車が狂ったのは。



ーー…愛華に功との出会いをすべて話した。


「星それってさ、」

「ん?どうかした?」

「さっきの曲と一緒ぢゃない?」

「え?そうだった?」

「うん。題名『キミのトナリ』だったし、しかもコウって実体験しか書かないんでしょ」

「えー、そうだったけ?」

……「そうだよ!」


『わっ』


いきなり「そうだよ!」と
話に割り込んできたのはシューだった。


「シューさん///」

あーあーあー。
また愛華が顔赤くしちゃってるよ

「星羅ちゃんどうだった?ライヴ」

「あーまー。楽しかったです」

「なんだよ。その反応おもしれー」


シューは私を見て大爆笑している


「愛華ちゃんは?どうだった?」

「まぢやばかったです!みんなめちゃくちゃかっこよかったです!特に最初の曲の[キミのトナリ]はほんとにやばかった!」

愛華は興奮しながらシューに感想を告げている。


「…ありがとう。ここまで感想言ってくれると僕もテンションめっちゃ上がる!」

と言ってシューは私に白い目を向ける。

「…あ、そうそう。そのキミのトナリってやつコウの実体験らしいよ」

「…へぇ」