「雷太、悪い。先行っててくれ。」
「あぁ、わかった。」
歩きながら手をヒラヒラさせて、雷太は教室を出て行った。
それを見届けると、俺は麻衣子の方を向き「なんだ?」と聞いた。
「今日もゲーセン?ねぇ陸斗、うちら受験生だよ?私と、陸斗と芳樹の三人で、同じ高校行くんじゃなかったの?」
そう、俺たちは小さい頃からずっと三人でいようって決めていた。
中学を卒業したら、同じ高校へ行って、そこでもまた三人で一緒に思い出を作ろうって。
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