でも今思えば、怒ってるんじゃなくて、母親を守っていたんだなと思う。


死神は黒いフードを深くかぶっているから、顔は見たことがない。


少し大きくなると、守護霊や死神が見えているのは自分だけなんだと気付いた。


友達はみんな俺を気持ち悪いと言って避けていたし、親も同じだった。


俺を気持ち悪がっていた。


だから、いつしか俺はそれを誰かに言う事はなくなった。


言わなくなっただけで、ちゃんと今でもハッキリと守護霊や死神は見えてる。