「何を言ってるの!?
私と亜清が付き合ってるわけないでしょ!!
亜清の事なんて好きじゃないもん!!」



言った後はっとした。

後ろに居る亜清を見ると、無表情で、だけど悲しそうな顔をしていた。



―――亜清を傷つけた。


私は居た堪れなくなり、鞄を持って教室から飛び出した。



自分が亜清を傷つけたのに、胸が苦しくて痛む。

走って帰ると、すぐに自分の部屋に入った。
ベッドに飛び込んで子供のように大声で泣いた。

時折お母さんが私を呼んだけど、その日はずっと部屋にこもっていた。




その日から三日間、学校を休んだ。
どんな顔をして亜清に会ったら良いのか分からなかったから。

四日目はさすがに勉強も遅れてしまうので、登校する事にしたが、亜清に会うのが怖くて仕方がなかった。