突然の告白に頭が真っ白になる。

亜清の顔を見ると、やっぱり真剣な面持ちで私の事を見ていて、今までずっと幼なじみとして見ていたのに、急に異性として意識してしまう。



今、目の前に居る幼なじみの亜清。
だけど今までの亜清ではない。




〝俺、おまえの事好きだよ〟



私は……

〝私も亜清の事が好き〟 そう言おうとした時だった。




「やっぱりおまえらデキてんじゃん!おーい、森永と藤堂やっぱりデキてんぞ!」



まだ学校に残っていたクラスメイトが戻って来て、そう叫んだ。
すぐに何人か教室に走って入って来た。



私は恥ずかしくて、みんなが何を言っているのか聞こえなくなった。

冷やかすような笑い声。
おかしそうに私達を見つめる視線。


耐えられなかった。
耐えられないなら耐えられないで、逃げてしまえば良かった。





今でも後悔している。
あんな酷い言葉を吐いてしまった事を。