「 …当たり前よ
アズルの人生めちゃくちゃにしてたのは
私達
―――… わたしなんだもの
あの野音での事件も知ってる
… アオヤマが必死で捜してた事も 」
「 … あいつ、捜してたのか…?
そんな事一言も…
―― 壊れてたって…言って 」
「 …よく覚えてないだけよ
あれだけ足取り掴めなかったのは
おじ様達が必死で、足跡を消してたから
―― ローグウェルが全力でやったのよ
…普通の人間に、判りっこないわ 」
「 でも真木は 」
「 … あの人は…
かなり遠くはあるけど…
もう消えてしまった南の
王族の血を引いてるのよ
世が世なら、
王様だったっておかしくはないの
だからローグだって
…私との結婚を、許可したんだわ
―― だから
そちらの力を使って
アズルの居場所を捜し出せたってワケ 」
「 ―――― なあ… 」
「 なに 」