「 そ

ず〜っとルウを狙っていたのは
先代の愛人と、その子供達一派


アドリアナの両親さ


生粋のお姫様として育てられていた彼女は
一気に『灰被り姫』へと転落 ―――


だからもちろん今回だって
ローグ側からのガードなんか
付く筈も無い


ただ物語と違っていたのは
意地悪な姉では無く


"同じ孫"として、
ローグという魔法を解くだけで
事を終わらせてくれた
優しい御祖母様がいたのでした。
――― ってトコかな 」




「 …魔法…? 」


「 キミ、RPG好きみたいだから
そんな比喩をしてみたんだけど…


だからあの金色のカード
使わなくてよかったよ

彼女は知らないのか判らないけど
あれもとっくに、魔法が切れてる 」




「 ―――… 知ってたわ 」


「 … アドリアナ… 」