真木がポンと、アズの肩を叩く




「 あのな…?
今、オメエのコト前提として
話してたんだけどよ

―――… それは、わかるよな? 」


「 う、 うん 」




俺は空いたペットボトルを灰皿に
一服タバコを、吸う事に決めた




「 アズさ…
男としても師匠としても言わせて貰うけど
そういうウソは、あんまり可愛くないな 」




「 うっ…
ウソじゃないよ! なんで? 」


「 … オマエ、何回オレと池上が
オメエらの声聞いて
帰ったと思ってんだよ… 」




「 だ… だって!!!
"ヴァージン"ってその… えっと… 」




―――――― 真木と俺は

一斉に同じ事を思い付いて
アズの顔を、思いきり凝視した




「 …… まさかアズル オマエ 」


「 最後まで …―――――

やって  …… ないのか…? 」