「 うお ビックリした ―――
岡田、青山とアズルは? 」
「 ――― いや 知らない
俺ちょっと 電話してたから 」
「 そっか
あ 表でガキども
ギャーギャーやってるからよ
うるさかったら、クルマに避難しとけ
オレのクルマに、ヤツら乗せるし
池上か、青山んトコだな 」
「 クウヤン! アズルン達来た〜? 」
ランニングで、ロビーに入って来た池上と
怠そうに頭を振りながら
その後に続く灰谷
エントランスの ガラス扉の向こう
リスっぽい 見覚えのある姿が
歩道の上で、中の様子を
チョロチョロとうかがっている
「 まだだ ―――― っと 」
微かな音を鳴らして
エレベーターの、扉が開いた