池上はそれを否定せず
茶をすすりながら、笑って頷く




「 … 結婚の、事か? 」


「 下手すればアズルンにも黙って、
完了しそうな勢いだったから

―――… 紙の上だけで良い訳ないじゃない


水谷君に言われて
……… あの人ホントに、
人の心を操作するの、上手いよ


こんな事、普通のクウヤンなら
一番先に反対しまくって
納得なんか、絶対しないのに…


" この作戦には
クウヤンのエゴしか入ってないよ "

そう言ったら、 一発ね 」




「 …… 図星って事か 」