「 ね〜 反対だよね? アズルン 」


「 はっ…

―――… 反対って言うか
あ…愛し合ってるなら、構わないと思う  で、でも 」


「 …それこそ冗談じゃねえよ馬鹿 」




仏頂面で、背もたれで体を反らす真木


だけど、最終的には笑って
腿の辺りを、パンと叩いた


椅子の上にしゃがみ
携帯を忙しくいじり出す




「 … んで? どうすんだ?
ガキども呼ぶのか呼ばねえのか

舟取れなかったら、
また別の事考えるけどよ 」


「 クウヤン
大きいの借りられれば
五十人位は乗れるはずだよ 」


「 んじゃ
これから召集かける事考えると…

――― 時間は、一番最後の奴にするか
大体、二時間半位だもんな 」


「 他の事なら、どんな案がある? 」


「 月島か、浅草辺りの料亭で
芸者さん呼んで ―――

でもこれはトオヤが
親絡みで飽きてるか 」


『 …… 花見でしょ
公園向こうの並木でいいじゃん 』