"同世代"
"ヴォーカル同士"っていう立ち位置
お互い共通してるんだもんな
…… この二人じゃないと
判らない気持ちってのも
確実にあるのかもしれない
「 ――― 岡田!
オマエも来られるよな
十名様からじゃないとダメだからさ 」
「 ――…… え あ、ああ 」
敷居の柱に手をかけ
声をかけて来た真木
その向こうのリビングで
青山と池上も 微笑む
「 今 六人だろ?
梅川さんも呼ぶとして ――… 」
真木は何か思い付いた様だけど
プツリとそこで、言葉を止めた
俺もすぐに
"ストロベリーピンク"が
思い浮かんだんだなと思ったけど
―――― なんか、今呼ぶのは
かなりヤバい気がする…
「 あの子達も呼ぼう 」
うわ…
その低い、よく通る一声に
池上も、ヘンなポーズを取って硬直し
真木のタバコからは、灰が落ちた