『 … そんなの
青山さんがアズを家まで
送って行ったからに決まってるじゃん 』
「 ……… あ 」
『 … 気持ちが通じあって
その晩に何が起こるかなんて
考えなくたって判る
チョコの事
気が付いたのが夜中だったし
… 朝方、ポストに入れに行ったよ
アズが毎朝、四コマ楽しみにしてて
新聞読むの、知ってたから 』
「 …… 青山は
送って帰ったって言ってたぞ、アズ 」
『 … そんなの知らないよ 』
「 ――… 一本
電話入れれば済んだ事だべな… 」
『 … 電話入れて? 』
「 そうだろ? 」
『 ……… もし
きっと抱き合ってる最中でも
青山さんは、電話に出るよ… 』
「 ―――… !! 」