しばらく"アドリアナ"は
俺の顔をジッと見ていたが
何か思い付いた感じで笑い、
その青い瞳を、大きく見開いた
「 ―― ねえ、ジュン!!
私、あなたの事、
好きになったみたいなの!!
これは一目惚れだわ!!
ぜひ私と付き合って!!
絶対に、ソンはさせないわ! 」
「 …… は? 」
「 そうと決まったら早速デートよ!!
ね?! クウヤも一緒に頼んで?!
――― あなたはこの私を、
仕事が忙しいとか言う理由で
一度ならずフッてるんだから!!
その後の私のシアワセを見守り、
協力する義務があると思うの! 」
「 …オレは岡田じゃないから
岡田のキモチは、本人に聞いて下さい 」
―――… おい
ニヤニヤ笑ってないで止めろよ
アドリアナはムッとした顔で
腰に両手をつけ、威張る様に立つ
「 …いいわ
岡田、あなたはBQ-FRONTの社員よね?!
なら、私を持て成す義務がある!
ついてらっしゃい!
――― 反論は、一切認めないわ!! 」