アズの体が弾かれた様に
青山に対して、正面を向く



「 …だって!
あの人は私が知らない人だったもの!

でも、ユ…ユカちゃんは友達だし
リュウジも、弟子とか言う子で !」


「 ――― 俺も嫉妬してる 」




アズがハッとしたように頭をあげた




「 … 真木は自分のやりたい事よりも
あずるを守る事を優先した


どうしてなのか

仲間として、納得はしながら
ずっと疑問に思っていたけど


過去、お前と
知り合っていた事が判って理解出来た 」




真木はそれに、口を挟まず
窓際に立ったまま 横を向いてる



「 青山! 真木は ―――!! 」


思わず俺が叫んでしまって


なのに


俺を振り返った青山は
咎める事なく、微笑み…


そして何事もなかったみたいに
また、前を向く ――――




「 過去に誰と何があったとか
そんな事はどうでもいい


… 出会った時から、覚悟はある



――― 俺と真木とは
考え方も、やり方も違うし

それでもずっと
お前の横にいたのは真木だ




――― それなのにあずるの中で
何の変化もなかったとは思わない


前にも言ったはずだ
今の周りを、見て欲しいって


だから

今思う事を、何でも話して欲しい 」




アズは、青山を見つめる