ただ 守りたかった

一緒に居たかった

あの虚空の空の下と同じ様に



――― だけど


俺は"Maxim"じゃなくて


なのに心だけは "Maxim"のままで


そして世界には、果てなんかなくて


どこまでもずっと、続いて行く ―――




さほど広くない廊下を
行きより、落ち着いたリズムで
こっちに戻って来る、足音と話し声


急いで立ち上がり
ドアを開いた




「 お、サンキュ! 」


「 ありがとう 淳 」




「 ―― え 」


ゆっくりと向けられた 碧い瞳に
体の芯が、ゾクリと音を立てた…






――――… 記憶が戻る って

こういう事…なのか…… ?――――