「  ただ 見たかったんだ ――― 」




――― 真木が


霞むような、
それでも明るい笑顔を向ける




そしてカーテンの向こうから
カシャカシャと微かな金属音がした


「  お 起きたか? 」




真木は立ち上がり
薄い緑のカーテンを、勢い良く開いた