――― その少女の口元から零れる
独特のイントネーションで
日本語を常用していない無い事は解った


腰までの金糸の髪はストレートで
ベランダからの風を受けて
ただ、更々と 優しく揺れる


瞳は


青い青い海の、透ける様なブルー




「 ―――  アズ…? 」




そう呟いた俺に
彼女は上品に微笑み、
足先のスカートの裾を揺らして
柔らかく会釈し、笑った