恋愛物が、普遍に受けるのは
まさにその理由


皆、恋をする


だから『 わかる 』




"出会い、恋をし、Hして
かなり無茶苦茶な理由でも
最後はハッピーエンドにすれば
見た側も満足し、作品として成り立つ


そこにその時代のニーズを背景に
皆が共感し、感情移入出来る役者を使う


その際、作者のこだわる
ディティールなんかは、だいぶ後回し


そんな部分は要らないし、
見ないからだよ"




――… 早河さんは
穏やかに見えて、かなり辛辣だ


口調は乱暴だけど
全然年下の、真木の方が
人を気遣う、話し方すると思う




とにかく、これを聞いた時
馬鹿にされたみたいで
少し、悲しかったんだ ―――


でも、確かに
本当の部分もあるから
仕方ないなとも…思った




Seroも言ってたっけ


" 人は、自分の引き出しに在る物しか
理解出来ない "




――― 箸を洗って、棚に戻した