パーカーはジップを降ろし


―――… すぐに下着だったから
途中で止めた







シーツの上に広がる細い髪


白い首筋と胸元




頼り切ってる瞳を向け
俺を見詰める、アズの表情を見て

男として
何の衝動も湧かないかといえば
それは嘘になる




… その欲望を果たすだけなら
今すぐだっていい


そしてアズは、俺を軽蔑して…
今後、顔をあわせる事は
絶対にないだろう ――――




… やりたい事も他に無く
燻るその本能の火だけが
自分の中にある確かなモノで


でも"それ"はコトが終われば、
すぐに消える


そんな日々を繰り返して
体が幾ら繋がったって
心が繋がった気がした事なんて
ただの一度もなかった




俺がアズと繋げたいのは
心だから ―――――