窓に光の燈った、沢山の住居マンション
かと思えば木々や ――――
桜の花咲く公園の向こうには
小さな川が 流れているらしい
それらが入り組んだ
静かな住宅街に入る
「 ―――… もしかしてこの辺
アズとクリスマス過ごして…
ドライブで通ったあたりか? 」
「 うん
こっちずっと行った、大きな道路がそう
ここはクウヤの部屋からも
梅川先生の診療所も近いから 」
そう言うアズが
かなり高い壁に囲まれた一軒家
駐車場のシャッターと
槍で作られた様な門
その前に立ち止まり、
尻のポケットを探って
キーケースから鍵を出した
「 え…ここ
――― アズの家、か… ? 」
「 うん!
RELIEFやってたの、この家からだよ
うおー
ちょっと待っててね 空気抜くー! 」