1時間目…2時間目…



と、どんどん

市瀬と隣でいる時間が

過ぎていく。



気づいたときには

もう3時間目だった。



今日はこの前のテスト返しと

いうこともあって

時間の進むのが早い。



いつもなら嬉しいけど

今日は全く嬉しくない。





「うわ、59点…」


「何見てんだし…」





市瀬が私の社会の

点数を見て言う。





「さすがお前だな(笑)」


「どういう意味だよ」





こういうやりとりも

もうできなくなるのかぁ…



はぁ…





「はい、みんな

自分の席ついてー」





先生に言われ、

みんなが自分の席へ戻る。