「…玲?」
「俺もあそこに入りたい」
はぁ…
玲は小林を取り囲んでる
女子たちに妬いていた。
そうこうしているうちに
女子Aチームの試合が
始まった。
ピピーッ
「おねがいしまーす」
それぞれ挨拶をし、
自分のポジションにつく。
坂中は真ん中の1番前。
あれ、超重要な場所…(笑)
あいつ運動音痴なのに
前で大丈夫か??
坂中にもう笑顔はなかった。
泣きそうな顔と緊張の顔が
入り混じった難しい表情を
している。
相手からボールが飛んでくる。
そしてそのボールは
真ん中へ向かってくる。
もろ坂中のいる場所だ。
坂中、打て!!
ピピーッ
坂中は案の定打てなかった。
坂中の顔はどんどん
暗くなってく。
「坂中、怒るな怒るなー(笑)」
1人の男子が坂中にそう言った。
「怒ってない…(笑)」
坂中は苦笑まじりに答える。