「そんなの知らなーい」
私は懲りずにノートを
市瀬の机にはみ出させる。
「あー、はみ出たー!ここ貰うからー」
そう言って市瀬は私の机に
シャーペンで線をひいた。
「何してんだし!
それじゃノート書けないじゃん!」
「はい、うるさいー!宣戦布告ー!」
「…」
なぜに机とられてる?
こいつは何を考えているんだ…
そして私はその線を消した。
が、気づかれるわけでまたひかれる。
そのうちになんか
飛んでくるようになった。
「…何してんの」
「宣戦布告!第3次世界大戦ーっ」
市瀬は私に消しゴムのカスを投げた。
てか第3次世界大戦って…
何言ってるんだ、本当に。
そしてその飛んできた
消しゴムのカスを集めて
私はすきをねらって市瀬の
背中にカスをいれてあげた。
「…お前なかなかやるな」
市瀬はそうつぶやいた。
ふんだ、すきを見せる方が悪いのさ。