「じゃー行くぞ」

「うん」



結局、市瀬が問題を出して

答えるのが私になった。



絶対、ペンとられて終わる。

もうわかってるし。


でも、なんと1問目は奇跡的に

答える事ができた。



で、2問目。



「ブラジルの首都はなんでしょう」

「…ブルガリア!」

「ブルガリア!?」

「うんっ」



ブラジルの首都など

知ったこっちゃない。


私は得意の満面の笑みで

答えた。



「違う」

「え、やっぱ?」

「答えはブラジリアでしたー♪」

「おしい!」

「どこがだよ!」



もっとブルガリアを滑舌悪く

言っておけば正解だったかも

しれないのにっ。



案の定、市瀬にペンを

とられて終了。


でも…まぁ、いっか。



市瀬とおそろいのペンを

持っているんだもん。