「だって下手だもん!ねぇ、ひぃ!」

「うわ…なにこれ(笑)」

「小林まで…」



玲は机に倒れこんだ。


結局これはなんだったんだろう。



「はい、机戻してー」



私は机を戻した。



机を動かすと机が

バラバラで汚くなる。


市瀬と私の間にも

だいぶ隙間が開いていた。



そしたら市瀬が



「お前もっとこっち来いよ」



と言って私の机を自分の机に

ぴったりとくっつけた。



本当にびっくりした。


まさかこっち来いなんて

言われるとは思わなかった。


でもそのままくっつけると

市瀬の事が好きなのが

バレてしまう気がして

嬉しい気持ちを隠して



「やだ」


って言って机を離した。



「隙間の分だけ俺の領土が増えるぞ」

「すみませんでしたー」



結局、机はくっつけた。