その笑顔が見たくて

俺は坂中にちょっかいばかり

出すようになった。


消しカス投げてみたり、

坂中の机に落書きしたり、

ペンうばってみたり、

筆箱すっ飛ばしてみたり。



とりあえず、何かしら

坂中とふざけあってた。



だから坂中と隣じゃない

移動教室は大嫌いだった。



実は、うすうす気づいていた。



俺は坂中が好きなんだと。



俺の席は窓側の右側。


俺の右側は通路しかないけど

俺の左側には大好きな坂中。



俺はこの席が大好きです。