真っ白のアコの猫と真っ黒の俺の猫。

アコの家に来て、俺の腹の上で眠る2匹。

暖かさが生きてる事を教えてくれる。


「・・・歩。名前なににしようか?」

『・・・しらん』


つーかお前は男を簡単に部屋に上げてんじゃねーよ。
って言おうと口を開と。


『私の猫は風太にする!!!』

アコの声と風太という名前に驚いた。
何か風神みたいで・・・

だから俺は・・・
『いいんじゃん。俺のはアンコにする。』

今度はお前が驚く番。
アコから取ったアンコ。
真っ黒だからアンコ。
顔を何故か赤くしながら、驚くアコにこっちが照れてくる。


『じゃぁ。名前決まったし帰る。』


「あっうん。」


『また連絡する。』

俺猫の事、分かんねーし

「うん。」

無表情の癖に目元を緩めて頷くアコ。に俺は洗脳されてたんだ。


『・・・俺人に感謝されて泣かれると思わなかった。』


「うん。」


『・・・・なんかありがとう。』


「・・・こちらこそありがとう。」

いつぶりにありがとう何て言った?


俺は強くならないと行けなくなった。
必要ないとか言えなくなった。守る物ができたから。


そして好きな人ができたから。