「おはよぉ」


呑気な夏帆の声が聞こえて振り返る。


「おはよぉ」


笑顔で返すと夏帆は飛びついてきた。
屈託のない彼女の笑顔は私の曇った心をキレイにしてくれる。



「今日ね、テストあるんだってー」


本気でいやそうに話す彼女をみて笑そうになる。


「テストかー」


そそ!やでしょ!なんて喋ってる彼女に合図値を打ちながら先輩に教えて貰おうかなーなんて考えて顔がニヤける。


よし、そうしよ!