「あのっ、すいませんっ!!」
「…何??」
「荻原未来先輩ですよね??」
「…だったら、何??」
「あのっ僕、先輩の事…その、好きです!!付き合って下さいっ!!」
「…無理」
「何でですか!?」
「だってあたし、男嫌いだから」
「そっそんな…うわぁーんっ」
情けない…ちょっと冷たくしただけなのに。
「あ~あ、可哀想。もっと優しい言い方は出来ない訳??」
「だって、男嫌いなんだからしょうがないでしょ!?」
「もう、未来は素直じゃないんだから…」
「は、はぁ!?あたしは素直だっての!!」
「はぁ~」
「落ち込むの止めてっ」
もう、麻美ったら失礼しちゃうなっ!!
麻美っていうのは、私の昔っからの幼馴染みで大親友。
私の事は何でも知ってる数少ない友達なんだ。
で本名は板倉 麻美(イタクラ アサミ)。
麻美には他校に陵(リョウ)っていう彼氏がいて、ラブラブなんだ。
だから、麻美はあたしの憧れでもある。
もちろん、麻美には言わないけどね。
だって恥ずかしいじゃん。
「ねぇ未来」
「ん、何??」
「未来はいつになったら彼氏作るの??」