次の日から光也はプロデューサに頼んでくれていた。「そこをなんとか、友達の為に力になりたいんです。お願いします。」
プロデューサの考えはずっと駄目だばっかりだった。「お願いします。」
しかし、光也の必死の訴えに
プロデューサは、仕方なく「わかった。お前がそこまで言うのであれば、ラジオ番組出演を許可する。」
素直に光也は、
「ありがとうござい・・・」
所が最後まで言い終わる前に、プロデューサは、
「ただし、〇〇〇〇〇を、スタジオに呼んだらな」
健斗の好きなアイドルを呼ぶという条件を出した。
光也は一瞬ムカッとしたけど仕方なくその条件を飲むことにした。
「わかりました。ありがとうございます。」
プロデューサは更に追い討ちをかけるかのように、
「そうだなぁ。再来週の、日曜日が空いてるわ。」
とプロデューサは光也の肩を叩き帰って行った。
その日より、光也はアイドル事務所に頼みに行くようになった。
あと、日曜日まで1週間となってしまった。一度、健斗の待つ自分のマンションへ帰ることにした。
アイドル事務所からタクシーで2時間の道のりで、光也はどうしようかと悩んでいた。自然とため息がもれる。
自分のマンションの前に止まると、
「兄さん、人生いろいろだよ。」
とタクシーの運転手に励まされた。