それからというものぼくはそのアイドル、(イニシャルはK)Kさんをかなり好きになっていた。その頃からやっとのことで出来た彼女にたいして気持ちが冷めてしまいフッてしまった。
そして、ぼくはもう何も失うものは無いそう信じたそして、親には置き手紙を残して東京に向かった。
不安はあるが東京に行けばきっとKさんに会えるそう信じて真夜中の電車の中でそう心の中で思った。
あれから何時間たっただろうかやけに電車の中がざわめいている、ここは・・・
『東京!!』
思わず立ち上がってしまった。周りの人からは変な目で見られてるでも、そんなことなんか気にしない程興奮している自分がいる。
そのあと、止まった駅に降りた。ここは何処だろう東京なのはわかっている、数時間途方に暮れていた。
すると、信号を急いで渡って来たサラリーマンと衝突してしまった、サラリーマンは何も言わずあっという間に行ってしまった。
『ハァ・・・』
何事もなかったように立ち上がりKさんを捜し始めたぼくは、Kさんに会う為に東京に来たと今の衝突でふっ切れた。
それから、数日が経っても見つけられなかった。
後ろからぼくを呼ぶ声がした、振り返ると高校の時にバスケ部に入ろうと誘ってくれた光也君だった。
「やっぱり、健斗だったか久しぶりだなぁ、高校卒業してからかれこれ一年会ってなかったなぁ」
相変わらずよくしゃべる奴だ。
『そうだね。光也君は元気だった??』
「あぁ。元気だったけどよぉ、健斗お前痩せたなぁ服もボロボロじゃねぇか」 そういえば気が付けば服はボロボロだった。
『ちょっと。いろいろあってな。』
当然訳なんて言えるわけない。
「どうしたんだよ。言ってくれよ。」
『ちょっと、捜している人がいてな。自分でも馬鹿だとは思っているだけど・・・』
もう隠しきれないぼくはそう思った
「お前に何があったか知らないけど、そんなボロボロの服を着ているようじゃ住むところは無いだろ。
俺のところに住んでくれよ家賃は要らないから」
友達の優しい言葉に泣きそうになってしまった。光也には、
『ありがとう』
しか言えなかった。
「じゃあ、これから仕事だからそこの公園に夜に」
そう言って、光也は行ってしまった。