それから特に会話もなしに歩く私達。



丁度グラウンドを通りすがる時、竜貴は小さい声で「俺ん家に来てほしいんだけど」と少し恥ずかしそうに言った。



状況がよく飲み込めない。
でもハッキリとわかるのは竜貴が私を家へと誘った事。



カァと熱くなる頬を手で隠す。



それを見た竜貴が焦って言った。



「別に変な意味じゃないから!」



動揺している竜貴がおかしくて、頬が熱いまま小さく笑った。