「・・・気づいてたんですか?!」


翔さんは「やっぱり、そうなんですね。」と言っていた。その言葉は前々から予想していたって事だ。



「はい。気づいてないのは当の本人のお嬢様だと思いますよ。」




優しく微笑む翔さんを見て俺は上手く笑えずに苦笑いをした。




バレてたって超恥ずかしい。
そんなに俺って如月が好きなのがわかるのか・・・?和哉にもバレバレだったらしいし。



「お嬢様には好きだって言わないのですか?」



さっきまでとは違う笑顔。
翔さんは近くの椅子に腰掛けるように椅子を差し出してくれて俺は椅子に座りながら話した。