「あっ 死神...夢じゃない...」
『日向が死ぬのは一週間後だ。』
「そうなんだ...そういえば、
名前はなんて言うの?」
名前....
『俺達 死神に名前なんてない。』
「ん~ じゃあ今日から君の名前は
翼! 私が付けた名前だよ!」
『名前なんて必要ない。』
「必要あるの!!この名前
翼の綺麗な顔にピッタリ!」
綺麗な顔?
まぁいい。
『勝手にしろ。 それより、
一週間以内にあと2つ願いを
言えよ。』
ーーーーーー
「翼! 次 海に行きたい」
海ねぇ...
『死ぬまえにそんな普通で
いいの?』
「普通じゃないよ!!楽しい!」
ーーーーー
「翼! 今日はありがとう!
また明日ね!!」
また明日、
日向に残された明日は
あと6日。
それなのに こんなに笑顔で...
俺が悲しくなる...
「おはよう翼! 2つ目は
空を飛んで見たい!!」
また予想外だ。
それより
『日向...悪い知らせだ。
日向が死ぬ日が早まった。
あと2日で日向は死ぬ』
「そっか...じゃあもう一つの願い
早く考えなきゃね!!」
日向はまた 笑顔だった
「死にたくないなぁ...」
あぁ やっぱり人間だから...
「でも 大丈夫。 私 ちゃんと
死ぬから..」
...!? 日向はまた笑う。
だけど不自然な笑かた。
「ねぇ翼 ..死ぬ時は
手を握っててくれる?
あっ...これで3つ目だ」
『今のは願いじゃないだろ
もっとしっかり考えろ』
何でこんなこと
言ってんだろ....,....
今日は日向を連れて逝く日だ。
初めて 自分を憎んだ。
連れて逝きたくない。
日向はベッドに座ってる。
「翼! 私、翼に会えてよかった
私の願い 叶えてくれて
ありがとう 」
日向はそう言って
いつものように笑った。
そして俺の手を握って
言った
「3つ目の願いは
翼が幸せでありますように。
幸せになってね、翼!
ちゃんと3つ目の願いも叶えてよ!!」
日向を俺の手を握ったまま
静かに眠った。
日向を連れて逝く。
ごめんな ....日向。
ごめん日向。
ごめんな....
初めて生きてほしいと思った
自分を憎んだ。
月明りの下
静かに涙を流した。
ーーーー
『俺は死神。
お前を迎えに来た。』
「お名前は?」
名前? ちゃんとあるよ。