私は高校に入学したら文芸部にはいるときめていた

本が大好きだったから
内気なわたしは
友達も少なく
本だけが裏切らない私の大切な友達だったから


ドアを開けると机につっぷしている先輩らしき人がいた

規則的な吐息をたてて
その人は眠っていた
長い睫毛が影をつくって
とっても…色っぽい


「あのー…」
声をかけてみる
けど起きる気配がない