少し汗ばむ陽気 じっとりと絡み合う目線 聞こえるのは二人の吐息だけ 「…」 じりじりと先輩が近づいてくるその度に私は 一歩また一歩と下がるけど 狭い部室だから 直ぐに逃げ場をなくす 深い茶色の瞳が狙った獲物を離さないように私をじっと見る