夏休みが始まって1週間が過ぎた。


あれから、私の心はなにも変わっていない。


未だに潤くんとも連絡を取っていないし、和馬にもひどい事を言ったまま。


何処にも出掛けず、ひたすら引きこもり。


「光、進路決めたの?」


めったに休みがないお母さんだけど今日は休み。


『決めてない…。』


私、潤くんの彼女問題ですっかり忘れてたけど、進路を決めていなかった。


「やりたい事ないの?」

『ない。』

「じゃあさ、私が雇ってあげようか?」

『えっ?』


実はうちのお母さんは、小さいけれどお店をやっている。