「わかった。その代わり、いるだ
け…だぞ?」

「…………うん。ありがと…」

「もう寝ろ」

「お風呂入ってくるね。適当に、
くつろいでてね?」

「わかった」

そう言って風呂場に行った美憂。









…………七菜に連絡しねぇと…。


―――そうわかっていても、
手がケータイにのびることは
なくて。





…………何もないとは言え、
これは十分な、
七菜への裏切り行為なわけで…。




そんな罪悪感からか、
なかなかケータイに
手がのびない。