「私、帰るね」 ―――しばらく真と話してから、 美憂はそう言った。 「送ってく……って言いたいとこ ろだけど、俺幹事だから、ごめん な?」 ―――そのときになって ようやく俺は、 真が幹事だったことを、 初めて知った。 「ありがとう。でも大丈夫よ」 「真。俺が送って行く」 「「…………京が?」」 …………なんでハモる? 「行くぞ。美憂」 「え、えぇ…」 ―――そのまま美憂と 会場をあとにした。