大学を卒業したら、
新潟に帰るつもりだった。

でも、大学の法学部で学んだことは
「ラクして単位を取る方法」。
勉強よりも友人たちと
楽しい思い出を作ることに忙しかった。

そんな大学生活を3年近くも送った私に、
特別な資格など、あるはずがない。
現実が見えてきた頃に
「地元就職」の道が厳しいもので、
資格のなさがその拍車をかけることを知った。

加えて、時は就職氷河期。
男女機会雇用均等法などという法律があっても、
東京と地方が違うことを忘れてはいけない。
地方では男性優遇が色濃く残る。

文系女子、資格なし。

なかなか門戸は開かれない。