「ひかる、大きくなったらひーくんとけんこんする!」

大きな茶色い目が特徴の女の子が言った。

「けっこんだよ~」

笑いながら言う少年に少しふくれっつらをして見せる少女。


「ちゃんと言ったよ!!」
「はいはい」

苦笑してそばによる。
少女も少年の顔を見上げた。

「約束。絶対だからな?」
「…ん」

照れたように笑う少女の笑顔は、
大輪の花が咲いたような輝きをもっていた。