「いいよ。服も乾いてないから、帰れないだろうし」



「そっか。そうだよね…おやすみ」



「うん。おやすみ」



私はシオンの頭を優しく撫でて、頬にキスをした。


シオンは目を瞑ったまま、フフフと恥ずかしそうに笑うと、コーヒーにすっと溶け込むミルクのように、あっという間に眠ってしまった。