「沙絢さんが気持ちよくなるように、俺頑張るから!」 「シオン、別に私は気にしてないよ」 シオンは、私の顔を自分のいる方へ向けて、優しくキスをした。 「シオン……」 私は、私の躰に絡みついたシオンの手をとって、指を絡ませた。 お風呂の蒸気で、目の前は霞んで夢のようで。 シオンと躰を重ねている間、どうしようもない寂しさは、どこかへ行ってしまった。