「自分勝手だって思われてもいい。寂しい夜は、紫音に逢いたい。抱いてくれなくてもいい。雨が降った日だけじゃなくて、毎日逢いたい」



「うん……」



紫音は、私の首元に顔をうずめて、そう言った。



「うんって…紫音?」



「すげー嬉しい、沙絢さん」



「え?」



「雨の日に逢わないって言ったのは、自分なりのケジメだったから…俺、沙絢さんと、躰だけの関係になりたくなかったから……」