「どうしたの!?」



紫音は、私の手を握って、かがんで私の顔を見て自分の袖で泪を拭ってくれた。



「手、冷たい…中に入って!」



紫音は、私を、ストーブの前に連れてきてくれて、自分の手で、私の手をさすってくれた。



「紫音…私、寂しかった……」



私は紫音の躰に、抱きついた。