紫音の大学へ向かう電車の中から見える街は、クリスマスのイルミネーションで彩られていた。 入り口の近くで立ちながら、きらきら輝く夜の街が、いつむよりも眩しくて見えた。 「あっ…雪……」 雨はいつのまにか、みぞれ雪に変わっていた。