しかも、座っていた私は、何故かイケメンさんに身体を預けていて。


『もうちょっと見たかったのに…君の寝顔。』

「ふぇ…?」


にこやかに笑ったイケメンさんに、少し、泣きそうになった。

寝顔…みられちゃった…!?


『ねぇ、』

「?」

『……惚れたから付き合って。』

「……んにゃ…?」


―――そして冒頭に戻る、ということだ。


「ぁ、ぁのっ…!」

『?』

「私、もう教室に戻っ――、」

『もう6時限目終わったよ?』

「…ぅえ!?」


ベンチから立とうとすると、腕を掴まれて、元の体勢に戻る。

相変わらず、イケメンさんはニコニコしている。


「そ、んな…」

『ちなみに、もう7時限目始まっちゃってるしね。』

「!?」


ぅ、ウソでしょーーっ!?

そんなに私、寝ちゃってたの…!?