『……それで、そこの…いぶの名前呼んだ人、』
『へ、ぁ、あたし…?』
冷えた空気が漂うなか、壱くんが指名したのは美鈴ちゃん。
『…君を今から“いぶ保護隊員代表者”に任命します。』
『…は……?』
「かごたい…っ?」
しかも壱くんは私には到底理解できない言葉を発し出す。
隊員…?
代表者…?
いぶって、私のこと…?
私も隊員?
??
『…俺がいないときは、いぶのお守り…よろしく。』
「ふぇっ…!?」
『ぁ、はい…。了解です。』
「!!?」
みっ、美鈴ちゃんまで…っ!!
お守りって、私…子どもじゃないのに!
『…じゃ、いぶ……また迎えに来るから…。…大人しく待ってるんだよ…?』
「ぃちくっ…!」
『いい仔だから…。』
「………///」
壱くんは私をなでなですると、どこかへ行ってしまった。
……迎えに来るって…
何で?