「真奈!!」
ビックリして振り返ったら息を切らした飛鳥が立ってた。
「部活終わったの?」
「終わったよ。見てたんじゃねーの?」
「見てたはずなんだけどー…」
「何だそれ…」
そう言って笑う飛鳥を見て心臓が今までにない位ドキドキ言いだした。

「帰ろーぜ」
「うん!」

校門を出て、2人で電柱が何個かしかない暗い道を歩いてて、ふっと思った。
今、ちょっと良い雰囲気じゃない!?
昨日とは違う飛鳥のノリに戸惑いつつも、やっぱりいつも通りの飛鳥が楽しくて…
昨日と同じ15分はあっという間だった。